会社員として働いている人のなかには、いずれは独立して起業したいという夢に向かっている方もいることでしょう。
しかし、個人事業主になったときのメリット・デメリットなどが良くわからないという方も多いと思います。
そこで今回は、個人事業主になるために知っておくべき基礎知識とメリット・デメリットについてわかりやすく解説します。
個人事業主とフリーランスの違い
個人事業主とよく似た表現にフリーランスがあります。
どちらも、会社に所属せずに自分自身でビジネスをやっている方をさします。
具体的に何が違うのでしょうか?
個人事業主とは、法人格をもつ株式会社や合同会社を設立せず、また会社員のように特定の会社と雇用契約を結ばずに、個人としてほかの会社などと契約を結びながら事業を行っている人のことをいいます。
特定の企業に属することなく、自分で事業を行っている人のことをフリーランスということもあります。しかし、フリーランスと表現される人の中には、自分で会社を設立している人が含まれている場合もありますので、個人事業主とフリーランスは必ずしもイコールではありません。
フリーランスは個人と法人のいずれかとなりますが、個人事業主はすべて個人の人であり、必ず所得税が課されます。
個人事業主のメリットとデメリット
ここからは個人事業主としてのメリットやデメリットについて紹介します。
《個人事業主のメリット》
①手続きが簡単
個人事業主は法人と比較して圧倒的に手続きが簡単です。
個人事業主は、税務署に開業届を1枚提出するだけです。しかも、登記を行う必要はなく、開業届の添付書類も必要ありません。開業届は無料で国税庁のホームページからダウンロードできます。
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②フリーランスに比べて節税が見込める
開業届を提出するのと同時に青色申告承認申請書を提出すると、青色申告特別控除として最大で65万円の控除を受けることができます。
・赤字の繰り越しができる
個人事業主として開業すると、赤字になってしまったとしても最大で3年間、赤字の繰り越しができます。
事業を始めて、いきなり黒字というのもなかなか簡単ではありませんので、メリットが大きい制度です。
・社会保険への加入義務がない
個人事業主は社会保険への加入義務がありません。法人の場合は例え社長一人の会社であっても社会保険に強制加入となります。
・働けば働いた分だけ稼げる
個人事業主に給料はありません。売上から経費を引いた利益が給与に相当するため、働けば働くほど稼ぐことができます。
個人事業主のデメリット
・社会的信用が低い
個人事業主は、法人に比べると社会的信用が低いことがデメリットです。事業の運転資金をきちんと適切に運用しているかどうかが見えにくいため、融資審査などで不利になりがちです。
・収入が安定しない
個人事業主は自分で仕事をする以外に収入を得る手段がありません。
・社会保険に入れない
社会保険については、加入義務がないとしてメリットでも取り上げましたが、あくまで事業スタート時の負担金額が少なくなるという観点でのことです。社会保険とは「健康保険」や「厚生年金」を指しますが、個人事業主はこれらの保険に加入することができません。
・事業以外のことも自分でしなければならない
個人事業主の場合、事業のことだけでなく、経理や事務作業、営業活動などもすべて自分でやらなくてはなりません。
今回は個人事業主になるために知っておくべき基礎知識とメリット・デメリットについて簡単に解説しました。
この記事を参考に、個人事業主への第一歩を踏み出してみてください!
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