起業するにあたり、ビジネスモデルをあらかじめ組み立てることは、会社経営において成長やリスク回避に不可欠なものです。予期せぬトラブルが起こったとしても、ビジネスモデルの骨子が明確であれば、的確な解決や軌道修正が可能になります。その結果、企業の方針から外れることなく通常の経営体制に戻すことができます。さらに、企業の成長を見越したビジネスモデルにより、今後の見通しが明確になり、ゆくゆくは事業の拡大も見込めるでしょう。
今回は、企業の起ち上げにおけるビジネスモデルの組み立て方について解説します。

5W1H(ゴー・ダブリュー・イチ・エイチ)って??

皆さんがお持ちのビジネスアイデアがある程度固まってきたら、起業に向けてビジネスモデルの仮説を構築していきます。その時、実際にビジネスシーンで活用されるのが「5W1H」です。

よく目にする「5W1H」ですが、改めて整理しておきましょう。

5W1HとはWho(だれが)When(いつ)、Where(どこで)、What(なにを)、Why(なぜ)、How(どのように)を指し示す言葉です。ビジネスモデル構築のために活用する際は、下記のように置き換えて整理してみましょう。


◆When「いつ」:商品やサービスを提供するタイミング

◆Where「どこで」:どこにマーケットを設定するか

◆Who「誰が」:顧客の中のターゲットは誰にするのか

◆What「何を」:どのような商品やサービスにするのか

◆Why「なぜ」:商品やサービスを提供する理由

◆How「どのように」:商品やサービスの製造方法・販売方法


このように、6つの要素をひとつひとつ分析し、より具体的に想定していくことでビジネスの方向性や全体像がはっきりしてきます。

ビジネスモデルを組み立てる際に取り組むべき5つのポイント

①成功事例を多く集める

実際にビジネスで成功を収めている事例を集めて研究し、細かく分析していきます。

②業界内でのビジネスモデルパターンを把握する

これから属する業界内において、どういったビジネスモデルのパターンが多いかを調査します。そうすることで理由を追求し、業界内でのスタンダードを探ることができます。

③業界内にないビジネスモデルをピックアップする

業界内であまり用いられていないビジネスモデルのパターンをできるだけ多くピックアップし、別のアプローチでビジネスを展開する方法はないのかに思考を向けましょう。業界内に新しい風を吹き込み、新たなムーブメントを起こすことができるかもしれません。

④自社の付加価値を見出す

業界内であまり見ないビジネスモデルの中で、自社の商品やサービスの付加価値を見出し、より効果的に提供できる手段を選び、ユーザーへ付加価値を届けられる方法を考えます。

⑤現実的に実践可能なビジネスモデルを選定する

法律に抵触していたり技術力に欠けていたり、問題点は色々あるでしょう。それらの問題をクリアできるのか、クリアするためにはどうすればいいかなどを精査し、最終的に実践可能なビジネスモデルを選定します。


この5つのポイントからビジネスモデルが大体見えてきたら、最終段階として以下の項目をチェックしてみましょう。

◆自社商品・サービスに価値はあるのか

 市場の動向も含め、そこに価値があるか否かを見極めましょう。

◆営業スキルに頼らず利益は上げられるか

 仕組みとして利益を上げられる方法を考えましょう。

◆スムーズな販売・提供モデルができているのか

 商品やサービスの販売においては、確実に売れるための枠組みを作っておきましょう。


ビジネスモデルのパターンは、様々に存在します。

まずは、ビジネスモデルの基本パターンを押さえ、さらにフレームワークを有効活用しましょう。さらに、独自のビジネスモデルを構築することで成功へと繋がっていくでしょう。また、より大きく成長できるビジネスモデルとするために、組み立て方のコツを覚えておき、実践することも大切です。起業の際の参考にしてください。



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